先日、ある企業様のお仕事を手伝わせて頂いた。
その企業は、無添加洗剤やカロリーゼロの甘味料で有名な会社。
サラヤ株式会社という、あなたも1度は聞いた事があるだろうか。
今回は、同社の有名ブランドに関してお手伝いした訳では無く、
食品機器に関してのお手伝い。
まさか私も、あのサラヤが食品機器を販売しているとは思いもよらなかった
のだが、まぎれもなく販売している。
同社の製品で、今回は以下の2つについて性能評価を行わせて頂いた。
ラピッドフリーザー | サラヤ業務用製品情報 PRO SARAYA
シュットマン | サラヤ業務用製品情報 PRO SARAYA
ラピッドフリーザーは、液体を冷却に用いる形式の冷凍機で、通常の気体で
冷却する冷凍機の20倍以上の速度で対象を冷凍できる。気体と液体の熱伝導率の
差がそのまま冷却速度の違いとなっている。冷却に用いる液体は、当然の事ながら
水の凍る温度でも液体である必要があり、かつ食品に用いるという特性上から
アルコールを用いる様になっている。
その昔はケロシンを用いるなんていう、過激な冷凍機もあったそうだが、
それは設計者もぶっ飛んでいるなと思う。
もう一つの機器、シュットマンは簡易的な真空機器で、僅か数秒で95%強の
真空度が得られ、かつほとんどの包装資材に対応できるという、なかなか使い勝手
の良い機器だ。
今回の性能評価は、2種類の異なる包装資材を
⑴ シュットマン
⑵ 真空機(トスパック卓上型100v)
2種類のことなる機器で包装し、
ラピッドフリーザーで冷凍して、その後冷凍庫で3か月間保管。
それらを解凍して、見た目や食味がどの様に違うかを確かめる
試みだ。
このようなテストで、各包装材の能力や真空機器の能力を知る事
が出来る。検査員はサラヤさんの社員と包装材メーカーの凸版さん、
そして私と各分野のプロが行った。
これらの結果から、最適な組合わせや期待出来る能力値などが
自身で体験した、生の言葉で語れるので、自信を持って大いに
得意先へ紹介できるようになる。
このような地道な活動の積み重ねが、自社の製品やサービスを
世に広める原動力となっているのだろう。その様な活動に、肉の
プロとして関われたことに感謝したい。
尚、こういった試験の際、客観的な指標を得る為に良く訓練された
プロの試験員に依頼して行う、官能評価なるものもある。これはなかなか
予算が必要な方法で、検査員も1人では客観性が足りず、殆どの場合は
6人程度を要する試験となる。参考までに☝