in 杉並区

 ふるさと納税の仕組みを使い、加古川のお肉で楽しんで頂くイベントを実施している。

 その中で年に1.2回、必ずご利用下さる方がいらっしゃり、そのホームパーティーは私の知る限り

ではあるがまさに究極のホームパーティーだ。

 何をもって究極と定義するかは個人の裁量かも知れないが、とりあえず凄い。

いつも参加させて頂き、感覚的な凄さは感じていたが、この凄さを活字に表すとどうなるのだろうと

思い、ブログに纏めてみる事にした。

 まず究極のホームパーティーを定義するにあたり、要素を書き出してみた。

  • 食材
  • 飲料
  • 調理方法
  • 食器
  • コースのインスピレーション
  • ゲスト
  • ホスト

 この辺りになるだろうか。それでは1つずつ解説してみよう。

 

贅の限りを尽くすとは?

 まず、食材がヤバイ。何がヤバイって、原価がヤバイ。絶対に飲食店では出来ないぐらいのレベルで原価が掛かっている。名だたる産地の最高級品をただ集めるだけでは無く、ホストのK様は超のつく美食家で、忙しい業務のかたわら日本全国より本物の食材集めに余念が無い。それも産地で直接生産者や仲卸と交渉して、独自のルートを作ってしまう。ミシュランの星付きレストラン顔負けの調達力だ。

 本当に良いものを良い時期に持っている人は限られている。その限られたルートはほとんどの場合、仕分け先が決まっていて、一般に出回る事はまず無い。そういう食材しか、このホームパーティーでは出てこない。触るだけでも経験になるレベルの食材が、出番を待って冷蔵庫にびっちりと詰まっている状態である。こんな冷蔵庫はまず無いだろう。

 私は肉の担当だが、このレベルの食材に合わせるために、仕入れには本当に気を使う。どんな時も全力を尽くして仕入れしているが、この時は更に気を使う。ホームパーティーに合わせて、牛を枝肉で仕入れるが、今回は2頭(山形牛と神戸牛)仕入れた。もちろんそのホームパーティーで全部使う訳ではない。が、それぐらいの準備が求められているという事だ。

検索しても出てこない飲料たち

 次に、ホームパーティーで出てくる飲料がヤバイ。とりあえず、インターネット上で検索をかけても、出てこないレベルのヴィンテージワインは普通に空いていく。ホストの自宅に、酒屋顔負けというか、酒屋以上のセラーが完備されており、収蔵数は恐らく1000を超えている。それも全て愛好家がよだれを垂らすレベルのワインが、だ。その綺羅星のごときコレクションの中から、その道に精通した専門家がホームパーティーのメニューに合わせてセレクトしている。

 私は前日や当日からお家にお邪魔して、ホームパーティーの仕込みをさせて頂いているが、毎回そのセレクション中に顔が赤く火照り、高揚する専門家の方を見ている。その方々は口を合わせたかのように、私たちの様にそれなりの飲食店につとめていても一生に一度、開封出来るか否かのレベルのワインがズラッーーーーーと並んでいますーーーー!!!!と言って、ホームパーティーがまだ始まってもいないのに1度、絶頂を迎えるのはもはやお約束だ。

 お酒の飲めない私はそれらを口にする事がまず無いので残念だが、ソフトドリンクだって伊達じゃない。中国茶にも造詣の深いホストの用意するお茶は、変態の域に達している。今回はプーアル茶を、低温で12時間かけ煮出した黒プーアル茶だった。見た目の色はコーヒーのような深い琥珀色。しかし味わいはスッキリ、かつ香りは信じられないぐらい豊潤。水筒を持参して、持ち帰りしたいと強く思った。

新進気鋭の料理人・・・?

ですか?

と聞きたくなるぐらい、攻めた調理方法が考案されているのが、このホームパーティーの通常だ。これは相当、ほんと相当に食べ歩いていないと無理だと言える。食道楽、という言葉があるが正にその感じだ。食材の持つ可能性を引き出す事に余念が無い。実はホストの職業が一流料理人で、私が聞いている話が違うのではないか、と疑ってしまう(笑)無論、料理人では無いがその道の第一人者であることにはお変わりない。

3世代を揃える

こういった方は、器にも並々ならぬこだわりを持たれている。割ると、まあ下手したら私のお給料は1か月サヨウナラ~(!)なんて冗談じゃ済まない器が普通にある。先日、お伺いした際に新しい器が増えていたので聞いてみる事に。その器は某有名産地の有名窯元に、ワンオフで焼いてもらったそうだ。それもその窯元の3世代の方々にらしい。。。

産地を伏せているのは、もしかすると産地名で個人が特定出来てしまうかもしれないからだ。ワンオフの器はご自宅にその他もろもろとあるが、写真ももしかしたら、個人情報の流出が危ないかもしれないので掲載出来ない。見るだけでも楽しめる器なので、掲載したかったのだが。。。

言うなれば「全日本選抜」なコース

ホームパーティーのコースは、考え抜かれていて余念が無い。野球で例えるなら4番バッターがズラリと並ぶ重量打線では無く、どこからでも点が取れるが1番から9番まで、各チームの一流選手が並ぶ全日本選抜のようなコース。全員3割だが個性豊かで、対戦相手はまあお手上げです!って感じのチームになっている。

このコースは大体、2か月前ぐらいから打ち合わせが始まるのだが、途中で何度も選手が変わる。超一流の選手と言えども、安心は出来ない。レギュラーは0ベースで考えられており、打線が組みあがるのは当日というのも珍しくは無い。それは実際に食材を見て確かめながら、提供する直前まで超一流の担当者が最善を尽くすからこそだと言えよう。

名前が出せないゲスト

 いわば有名人、著名人ということなんだが、その中でもこのホームパーティーに溶け込む事の出来る人、という感じだ。生半可な方では、食べても恐らく解らない。

「美味しい~!」

「凄~~い!!」

だけでは参加は出来ない。参加するにも、それ相応の域に達している方でなければ楽しめないだろう。

お名前を書ければ、えー!!と驚くような方がいらっしゃるのだが、ご都合により書けない。そもそもホームパーティーで、極めて閉鎖的に行われている故、ご参加者様のSNSなどにも情報は出ていない。そういった暗黙のマナーも含めてが参加の資格なのだろう。

とりあえず、個人が特定できない様に情報を開示する、とすると

関わった作品の累計発行部数が恐らく億を超える原作者の方

とか、ニッチ領域だが音楽プロモーター(好きな人には刺さりまくる)

とか、ある業界の国内シェアNo1で世界シェアNo3の会社の社長さん、

とか、

ホストに負けず劣らずの美食家の方々。錚々たる顔ぶれだ。

最後に

ホストは超美食家。

後は調理やサービスを担当して下さる側もホストとして見れば、

超一流レストランのシェフ

や、超一流ホテルのシニアソムリエ

など、ホストが普段お食事をされているお店の方々もこのホームパーティーに関わっている。

そういった各界を代表するような方が集まり、食を楽しむのがこのホームパーティーなのだ。

改めて活字のみで表現してみたが、どうなんだろう?

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