北海道、畜産最前線。

 過日、北海道を訪れる機会があった。

そこで私が実際に感じた所感をここに記しておきたい。

鮮度保持技術開発に

 北海道へ行く事になったきっかけは、神戸大学と行っている

共同研究に拠るところが大きい。本年度は次世代の鮮度保持技術を

開発する取り組みを行っていて、研究成果の社会実装と、研究室レベル

ではなく実際の現場で目指すような内容の製品を製造できるか、という

実証実験を行う為に、これから何度か北海道へ行く事となりそうだ。

日高食肉センター

 そこで国内屈指の設備を誇る、日高食肉センターにご協力頂く

運びとなった。この食肉センターはと殺から枝肉にするまでの

大部分がオートメーション化されており、稼働から10年が経ち

運営が成熟した、国内屈指の豚肉を生産する工場である。

 ここ日高食肉センターでは、国内生産量のおよそ2%が生産

されており、日産1300頭余りがこの場所から全国に届けられている。

 私は北海道にこれまで行った事がなく、全てが新鮮に映ったのだが、

この日高食肉センター、かなりの田舎にある。山々に周りを囲まれ、

すぐそばには海が迫り、街中を走って得た視覚情報ははサラブレッドを放牧

する牧場ばかり。

 そういった場所柄というか、かなりの田舎なので工場で働く方は、実際に

見学するまでは、そのほとんどが外国人ではないかと勝手に考えていた。

ところが実際はそうでもなく、確かに外国人の方々はいらっしゃるがほとんど

が近隣に住まう方々だった。

 これは私の邪推だが、工場稼働から10年が経過し、今も多数の地元

の方々が働いているという事は地元に愛され、産業として受け入れられて

いるからだと思う。この場所で、10年間の長きに渡り地元に理解されずに

工場を稼働させる事は不可能だろう。

 この日高食肉センターは、国内食肉大手のエスフーズ株式会社が所有していて、

私の勤める会社でも取り扱っている。もちろん豚肉だけではなく、牛肉も取り扱い

させて頂いており、私個人的には結構親しくさせて貰っていると思っている。

 そういった、良く知る会社が、どんな理念をもって北海道の地で豚肉生産に

携わっているのか、その背景や地元とのかかわり方も感じる事が出来て、非常に

有意義な訪問となった。

産業に求められる役割とは

 

 今回の訪問は神戸大学との研究を進めるため訪問した訳であるが、

畜産業界に身を置く者として、業界が果たすべき役割、産業に期待される

効果についてまじまじと感じる事が出来た。地に足を付けて、とはよく

言い表した言葉だと思うが、根を張り地元から愛される存在でなければ

続けていく事は出来ないのだろう。

 まずは日高食肉センターで感じた所感を綴ってみた。

 

 

 

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