月日:2024年5月3日(金)4日(土)5日(日)
場所:神戸ポートタワー下 中突堤
時間:AM10:00~PM17:00
ゴールデンウイーク真っただ中の繁忙期に訪れた神戸ミートフェアも
ついに今日で最終日。相変わらずの人の多さだったが、4日(土)に比べると
今日は幾分、穏やかな感じがした。大型連休も最後になり、この日の来場者は
兵庫県民など近隣の方が主になった、という事だろうか。
最終日の思い出は、
海と山と恋話。
照り付ける太陽。
燦燦と頭上に輝く太陽から、容赦なく降り注ぐ日差しは、私に一足早い夏の
気分を味合わせてくれることとなった。
お隣の国産牛ステーキは、食肉大手メーカーの従業員さんがお手伝いで
ブースに来ている。その中であるメーカーさんの方、もう20年近くになる
お付き合いになるが、この人がサーフィン大好き人間。
海が目の前にあり、キラキラ輝いている。
今すぐ行きたいのでは?
と悪戯っぽく聞いてやろうと、向かい合った時に、
ふと気が付いた。
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顔が、黒い。
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さすがに、夏休み終わりの野球部員ほど黒くはないが、
2日前とは別人の様に黒い。
あ、
これは私も同じように日焼けしているんやな
と気が付いた瞬間だった。
そんな事を思いながら、サーフィンについて尋ねると
「今すぐ入りたい~!!!!!」
と期待通りの返答を頂けた事に満足。
何の満足かは良く解らないが
ゴールデンウイークとは思えない日差しの強さだった。
日差しと、神戸を象徴する海の話で盛り上がったのだが、
神戸の象徴と言えば、私は六甲山、山を1番に思い出す。
この六甲山、小学生から20歳ぐらいまで、私は頻繁に通った。
1つは登山。
もう1つは、走り屋。
新緑の六甲山を見て、ふとそうした昔の記憶が蘇ってきた。
最近は神戸大学に通う事が多いので、良く目にしていたのだが、
何故か今日に限って思い出す、当時の記憶。
菊水山や防砂ダム、ロッククライミングに勤しんだ風吹岩近辺。
ウリボウが触りたくて、追いかけたら親イノシシが逆襲してきた
ので登山道を激走、やっとの思いで木によじ登りやり過ごした
当時中学生の私など、まるで数日前の様な感覚。
思い出す、トリガーは何だったんだろうとこの記事を書きながら
考えていたのだが、今になってようやく解った。
神戸ミートフェアに、森谷商店さんが出店していたのだが、
その森谷さんの肉うどんが恐らくトリガーになっている。
私が六甲山登山で一番利用していた登山口には、滝があり
そのすぐそばに「滝の茶屋」という、飲食店の様な場所があった。
囲炉裏を取り囲み、趣きのある建屋だった記憶があるが、確か
そこに肉うどんがあったのだ。下山後に食べるのが楽しみで、
少ないお小遣いをせっせこと貯めて、楽しんでいた。
そういえば、記憶は匂いや音で思い出す場合が多いと聞いたことがある。
そんな懐かしい当時の感傷に浸りながら、コロッケを揚げていると、
ワールドオークションでお世話になった方々が、来店して下さった。
事業部のメンバーが結婚し、その披露宴が神戸で行われた関係もあり、
そこから足を延ばしてくれたのだという。
おめでたい話だ。
ただ、披露宴後にもかかわらず、業界の取り組みをつぶさに見に来る。
そういう動きが出来る部署はヤバイ部署。
その事業部の部長さんは、私に
「イベント全体の集客は?」
「向かいのモザイクは何のイベントやってるの?」
「客層や手ごたえは?」
などと聞いてこられ、最速で情報収集を行う姿に
「こういう人だから、要職についているんだなぁ。」
と改めて認識した次第だった。
結婚披露宴などの嬉しいお話も頂き、いよいよ神戸ミートフェア
はクライマックス。
最後だからと閉会式がある、などは無いのだが周りの
ブースが徐々に片付け始めているとそんな気分になってくる。
私たちも片付け終わり、最後に挨拶をしておこうとブースを一回り。
そこで、神戸元町の人気肉屋さん、辰屋の社長さんと会う。
以前から面識はあったが、じっくりお話し出来たのはこのフェスを通じてから。
インターネットの聡明期から、いち早くECの可能性に気が付き、
運営されたり、実店舗でも驚きの手法で4代に渡りお店を営まれている、
やり手の社長さん。
独特のダミ声と一見いかつい風貌で、以前はちょっと近づきがたいなぁ
なんて、勝手に思っていたのだが商売に真剣な人が、コミュニケーション能力が
低い訳が無く、巧みな話術と人柄ですっかり仲良くさせて貰え、お互いに今後
交流していこうとお話し頂いた。
商圏が直接的には被らないとはいえ、広い懐を見せて頂き感嘆。
実りの多い、イベント参加になった。
帰路に就く事には、辺りは薄暗くなり、徐々に神戸の街に明かりが灯り
始めた。
トラックの運転席から、モザイクを眺めると色鮮やかな観覧車。
そういえば、10代の頃にカッコつけて神戸の街でデートしたな~
あの時は確か、銀シャリと炭焼きが有名なお店へエスコート。
「大人っぽいお店知ってるね?」
なんて褒められた(乗せられた)からもう有頂天で観覧車に乗った。
あの時、愛を語り合った気がするのだが、あの人は今何をしているのだろうか。
観覧車を横目に眺め、若かりし日の恋話を思い出しながらハンドルを握る
私だった。