私が感じた当日の様子

昨日、(2023年3月25日)第一回 Japanese Wagyu World Auction が開催されました。私は前日の前夜祭と、当日の花見の宴に協力させて頂きました。まずは前夜祭の様子からお伝えしたいと思います。
このワールドオークションは「和牛マスター輸出拡大コンソーシアム」が主催しており、実行委員長のエスフーズ株式会社の村上社長の挨拶から前夜祭がはじまりました。
その後は日本式のお祝い方法、酒樽の鏡開き。最前列で撮影していましたが、練習で割ってしまうハプニングが。言語だけで多国籍の方々とタイミングを合わすのは難しい事だと感じました。鏡開き自体、日本人の私でもそうそう体験する事では無いので、私にとっても貴重な体験となりました。この鏡開きは思いのほか中身の酒が飛び散り、練習とあわせて2度日本酒を浴びる事に。
後でバックヤードで中身を確認すると、日本酒と氷が入っていて直ぐに冷たくて美味しい日本酒が飲める準備がされている事も、初めて知りました。その後、オペラ歌手のマリアセレンさんのショーが。階段を下りながら煌びやかな姿で現れた彼女の歌声は圧巻の一言。何が凄いって、男性声と女性声を使い分けて歌う音域の広さです。このマリアセレンさんと私はちょっとしたハプニングがありました。

そもそも私はなぜ、この前夜祭に呼ばれたかと申しますと、このマリアさんのショーの後に、神戸ビーフのカットショーを行うサポートの為です。
包丁等、荷物がありましたので控室に荷物を置くよう、主催者から指示されていたので、ホテル到着後に控室をサービスマンに伺うと、案内された控室にはやけにたくさんの荷物が。それにめちゃくちゃいい匂いが充満していて、「本当にここが控室なのかな?」と、私は思いましたが、まあホテルの方の案内なので大丈夫だろうと荷物を置き、いったん退室。あいさつ回りや会場の設備の確認などを終え、再び部屋に戻ると美しい女性が4人。なんとそこはマリアさんの控室だったのです。
部屋に居た彼女達は、マリアさんのマネージャーとメイクアップアーティストの方々。彼女達も突然、部屋に入ってきた私に驚き、まあ私もそれ以上に驚きましたが、お着換え中では無くてよかったと胸をなでおろしました。事情を話すと、わかって頂き意気投合。一流のオペラ歌手に相応しい、最高のスタッフさんだったようで、彼女たちの内、1人は世界的に有名な方でびっくりしました。とても素晴らしい方で、お名前は伏せておきますが、元々は資生堂で勤められていた方です。
そんな面白い出会いのあとは一旦食事の時間に。立食形式で行われ、私は先ほど知り合った彼女達に神戸ビーフを食べてもらおうとステーキを運んだり、、ホテルのバックヤードでホテルのコックさんとお肉について話したりしている内に出番が。
いよいよカットショーの始まりですが、今日の私はサポート役。メインステージに上がるのは世界各国で畜肉の加工指導をしている、”着物ブッチャーまりか”です。彼女は興味深い経歴の持ち主で、英語教師を目指していた在学中に、アルバイト先で牛肉の魅力に取りつかれ、やがて英語を活かした肉職人を目指すようになったんだとか。そんな彼女は私達の肉屋で練習に励む事もあります。今回の晴れ舞台では、神戸ビーフのカタロースとウデ肉、豚トマホーク(北海道産:ブランド名”夢の大地”)をカットし、前夜祭に参加した方々に披露しました。当日、燃える様な赤色の着物を選んでいましたが、この赤い着物と神戸ビーフの美しい肉色が見事に折り重なり合い、とても印象に残るカットショーになりました。

今日はここまで。次回は競り市の様子をお伝えしたいと思います。