おいしさスキンパックマルシェ

準備中の様子

2023年6月29日木曜日~7月1日の期間中、東京の代官山アドレスにて

【おいしさスキンパックマルシェ】が開催された。このイベントはスキンパックのフィルム製造メーカー、住友ベークライト株式会社さんが発案のイベントで、BtoBビジネスの会社さんが消費者へ直接訴えかけるという、画期的な発想のイベント。

私達、和牛うらいは展示サンプルの製造を担当。お肉のプロとして本イベントに参加した。今回はこのイベントの様子を順にお伝えしたい。

2023年6月29日 初日

前泊させて頂き、ホテルの最寄りの駅で住友ベークライトのご担当者と合流して、いざ代官山へ。地名は聞いたことはあったが訪れたのは生まれて初めて。街を一言で表すなら、「優雅」。駅からイベント会場へ向かう際に見える街並み、駅を歩く人、どれもが新鮮な景色に写った。この場所で始まるのだなと思うと、会場に向かう途中から私の気持ちは高まるばかり。

イベントの開始は11時からだったが、初日はメディアデイで受け付けは10時から。8時半ごろ会場に到着すると、スタッフの方々が忙しく準備を進めていた。開始1時間半前で、見た目の仕上がりは30%程度。この人数と進み具合で大丈夫かな、と一抹の不安を抱えながら私も準備を進める。今回のイベントでは、スキンパックを利用する肉のプロとしての立場で参加。TVや雑誌の取材時や、来店されたお客様へスキンパックのメリットデメリットを余すことなく、かつ出来る限り簡潔にお伝えするのが私の役割だ。

そうこうしている内に受付時間の10時前。あれだけバタバタしていたイベント会場は、いつでも開始できる状態に整えられていた。このイベントの制作企画は株式会社XYOU(エックスユー)という会社さん。お会いするのはこの日が初めてだったのだが、ZOOMで打ち合わせをさせて頂いていたので、ド派手な髪色の社長さんは一目で判った。

受けつけ開始からひっきりなしに続く取材。このイベントでは、メディア誘致の戦略が練り込まれていて、事前に案内をかけたメディアはなんと300社だそう。開始時間や曜日、場所も考え抜かれていて、打ち合わせ時に聞いた時は実感無かったが、こういった世界、こういった仕事もあるのかと興味深く過ごさせて頂いた。

次々に進んでいく取材。この際にどの媒体に、どの程度掲載されるのか、放送時間や月日の確認も行っていた。この分量や取材に訪れたメディア数などが成果として測られるそうだ。こういった目標設定と、成果物の確認なども私にはとても新鮮だった。

メディア向けに準備していた、本イベント最大のコンテンツは

包装材の違いによる変化を体験してみよう

上段A 下段B

という内容。スキンパックと通常の真空包装で、どの程度の変化が起きるか体験出来る試食だ。

別途準備した場所に案内し、私が解説をスタート。

上記写真のA・Bは下記の条件で準備した。

  • 兵庫県産 黒毛和牛雌牛 井相田牧場(加古川市)31か月齢
  • ウチモモ
  • 保存温度 同一
  • 加工日 同一
  • 厚み 同一
  • 保存日数 屠畜より21日
  • A 包装材 スキンパック
  • B 包装材 アメリカ製包装材

つまり、包装材以外は全くの同一。この写真を見て貴方はどちらが美味しく見えるだろうか。試食前のアンケートでは、全ての方がBと答えた。だが実際に試食すると圧倒的にAが美味しいと皆さんが答えた。先入観による判断の変化を防ぐために、試食時にはAとBはどちらかわからない状態で試食に供したが、違いに関して言えば全ての方が違うと答えた。

美味しさの判断に関しては、あくまで主観的な要素である為、一部の方はBが美味しいとお答えになられているが、これは好みの差に過ぎない。しかし変化を全ての方が感じ取っているのは驚異的な事実だ。包装材が違うだけで、素材にそれだけの変化が現れたという事になる。この変化の要因は酸素バリア性の高さと、素材に驚異的に追従するスキンパックの特徴が現れたという事に尽きる。

通常の真空包装は、素材に対して無駄な圧力がかかり、ドリップの流出が起こる。保存性を高めるために酸素を遮断してはいるが、素材にストレスを与えていると言える。その点スキンパックは素材にほとんどストレスをかけずに酸素を遮断しながら、かつ驚異的に追従するので肉自体を優しく包み込み、保存する。この点が根本的に違う。

こういったスキンパックの違いを体感して頂きながら、無事に1日目は終了した。

⇒6月30日に続く

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