先日、ある案件の動画撮影に1日同行させて頂いた。

 撮影、製作は大阪の超有名インフルエンサー、イチハラさんという方。

 ある案件とは、加古川の食肉センター創立150年を祝うイベントに関するもので、

この機会を活かし、加古川が誇る食肉産業のPRを様々な取り組みで行おうとなった。

動画はその一環だ。

 執り行うイベントそのものは、

ジャパンミートフェスティバルin加古川

という名前で、初めて聞いた時は、

「加古川でジャパン。。。全日本を名乗るのか(;’∀’)」

と思ってしまった。

 まあ、そこから紆余曲折あり、なぜか実行委員会に入れられ(私の意志ではない)

動画の撮影のRFP(仕様書)を作成し、何故か責任者として撮影に同行する事に。

 だいぶ端折ってしまったが、この詳細はまた後日、書き表すとする。

 9月8日午前9時。私は息も絶え絶え、肉にまみれていた。

 週末前の仕込みに追いたくられていた私はふと時計を見た。

「ヤバイ。10時の約束に間に合わない。」

 動画の撮影に丸1日、費やすことになるので早起きするはずだったのだが、

気持ちでは3時間早く起きるはずだったのだが、

9時過ぎには穏やかな気持ちでコーヒをすすりながら、

今日のスケジュールを再確認しているはずだったのだが😢

 まあごく普通に、ちょっとだけ早起きしただけなのでこうなってしまう。

この調子を持ち込んでも良い撮影が出来る訳はない。気を取り直し、仕事を立て直して何とか

時間に間に合わせる。さあ、新しい体験の始まりだ。

 集合場所に向かう途中で空腹を思い出す。近場のローソンに立ち寄ると、本日のメンバーが

偶然に揃った。幸先のいい出だしだ。撮影メンバーは4人。インフルエンサーのイチハラさんと

助手、私にそして我らが実行委員長※1の食肉通信社※2取締役、山内記者だ。

※1 ジャパンビーフフェスティバル実行委員長

※2 食肉通信社とは、食肉業界の新聞を刊行する会社。

牧場長 平井大介氏 撮影中

平井牧場さんへ

 撮影の1件目は平井牧場さんへ。

 平井さんは加古川で唯一、牧場経営から小売店までを展開するお肉屋さん。生産者と精肉の

顔を持つ事業者さんだ。牧場の取り仕切りは社長の弟さん、大介さんが担われている。

 牧場は面白い。事業者さんごとに造りや取り組みがそれぞれ異なり、同じ場所は2つと無いと

言っていい。それぐらい多様性が豊かなのだ。平井さんでは但馬牛(たじまうし)のみを育て

ていて、子牛の生産も行う一貫経営を取り組まれている。

少し及び腰の市原さん

 少し補足だが、但馬牛と書いてわざわざ”たじまうし”とふりがなを振ったのはこの表記が

正しいからだ。”たじまうし”は神戸ビーフの素牛だが、神戸ビーフとは、肉に対するブラン

ディングであり、牛に対するブランド名ではない為、敢えて表記した。また肉牛を生産する

農家は肥育農家と言い、子牛を育てている農家から子牛を買い付け、育てるのが一般的。

子牛の生産から行う牧場を一貫経営という。

 牧場内で撮影しながら、見学させて頂いたのだが丁度、3日前に生まれた子牛が居ると聞き、

見せて頂く事に。生まれたての牛は鹿にそっくり。同じ反芻動物で近縁種であるから当然なの

だが、そういった事を意識する機会はそうそうないだろう。

 撮影はドローンを使って牧場の全景を空撮したり、牧場内をドローンで飛び牛の撮影、

餌やりの風景や働く人にフォーカスし行った。牛さん達が初見のドローンにめちゃくちゃ

反応して、後ずさりしていたのは新鮮な反応だった。空を飛ぶ生き物は牧場内に沢山いる

だろうが、風を起こし静かに近づいてくる物体に警戒したのだろうか。

一通り予定を終え、牧場を後に。

平井牧場さん、牛さん達、本当にありがとうございました!!!

志方亭さんへ

市原さん越し 鏡に映り込む撮影部隊

2件目は加古川焼肉の雄、志方亭さんへ。神戸ビーフを軸に、魅力的なメニューで加古川市民

を魅了し続ける、予約必須の人気店だ。今回の撮影は移動時間などの兼ね合いもあり、稲美店

を訪れる事になった。平井牧場さんから南下している途中、イチハラさんたちグループとはぐれ

てしまう事態が。

 電話で確認すると、グーグルマップの指示らしい。なるほど、地元の土地勘 VS Googleマップ。

果たして結果は私の方が10分早かった。と、どうでもよい勝負に勝ち満足した私は志方亭さんへ。

稲美店、私は初めてで、ミーハーの如く写真を撮りまくった。

 今日は加古川市民のソウルフード、カツメシを撮影する運びで、厨房にお邪魔して牛カツの

揚がる処から、自家製ソースをかけるところなどを撮影した。志方亭さん、このカツメシに並々

ならぬこだわり様で、なんとご飯を寄そうところまで最新鋭の機械化を図り、美味しさへの追求

が半端なく詰まっていた。こういった料理は兎角、素材に、しかも牛肉のブランドだとか、そう

いった見た目に判りやすい、伝わりやすい点に注力する場合が圧倒的だが、米のブランドは勿論、

器に白米を配膳する部分にまでこだわっているのには驚かされた。

suzumo製の機器を前に熱く語る新田社長

 これは食べたり、言われたりしなければ通常、気が付かない部分であり、ここに気が付き

取り組む飲食店だからこその、お店の賑わいぶりなんだと納得。仕事や製品って、細かい工夫

の連続で競合との差別化が成り立つと思っている私だが、改めてその重要性を感じた瞬間だった。

 ブログに掲載している写真、どれも一歩下がり撮影部隊を写し込む形にしてあるが、これは

意図的に行っている。これには訳があり、私は取材をする人を取材したいと思う人なのだ。

取材はお店の裏側までを写し込み、伝えるのが目的とするならば、その取材する人の裏側を

取材して、ブログへ書く事に生きがいを感じている。

 話をカツメシに戻そう。

 味はまあ、とても美味しい。そりゃ美味い。それよりなにより、量が半端ない。

とても1人で食べきれない。社長曰く、

「うちのカツメシはシェアして食べるねん。〆のカツメシやなっ!」

重量感

 と豪快に笑いながら説明して下さった。

ああ、なぜ朝にローソンに行ってしまったのか。( ;∀;)

 カツメシのボリュームに圧倒されながら、心の中で後悔していると肉が出てきた。

ん(・・?

 この美味しそうなツヤツヤのお肉達は、、、、?

 「撮影やろ?肉、肉焼かなあかんやろ!!」

 またも豪快に笑いながら、手際よく神戸牛を焼きだす新田社長。

 ロース、サンカクバラ、カイノミ、サガリ、etc・・・

 綺羅星の如き、肉のスーパースターが調理されていく様子を見つめながら、私は思った。

極上の焼肉 と 膨らむ私の心配

 今日のお会計はどうなるんだろう・・・・・ウッ

 

 次回へ続く

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