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 この記事を書いている3月18日月曜日、加古川市の市民活動推進課が

進める補助事業「かわまちづくり」における公開プレゼンテーションが

行われた。

 我々は今回も肉フェスを開催するべく、超優秀なスタッフを送り込み、

公開プレゼンテーションに挑んだ。

 持ち時間は7分間。この間に、事業実施の背景や、実施後に起こす

変化、事業の内容と解決される課題、そして目指すべき未来などを

伝えなければならない。

事業実施の背景は、以下の3つとした。

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➀ 市民の課題 加古川の街を代表するものを欲している

② 産業の課題 人材不足 技術承継 産業の持続性

③ 行政の課題 ニーズの堀起こし 市内を分断する加古川

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 これらを肉フェスを通じて意識づけを行い、解決に導く糸口を

創る。いわば、肉屋の町興しだ。

 プレゼンでは、パワーワードも導入した。

肉のまち かこがわ

 これが受けた。

 補助事業は「かわまちづくり」

という名称だが、審議委員の方が

「”にくまちづくり”でもいいんじゃないですかね?」

と言って頂けるほどだった。

 この”かわ”が1つのテーマになっているが、実際に加古川に住んでいると、

この”かわ”というのを意識せざるを得ない。

 まず、川の西側と東側で、人口が違う。東側が市街地の中心で、我々の

食肉産業は加古川の西側に位置する。いわば、都会と田舎だ。

 そしてこの行き来にとんでもなく時間がかかる。橋が架かっている本数が

少なすぎる。特に通勤や退勤時間は絶望的な渋滞だ。この往来に係る時間は

様々な生産性を究極に下げていると感じている。

 この物理的な問題の解決は、新造される橋や整備中の国道2号に譲るとして、

心理的な瑕疵を市民の中に植え付けていると思われる。

 「加古川だもんなぁ…」「どうせ、加古川だし。」

ここまで極端では無いかも知れないが、そんな負の感情を少なくない量で、

自らが住まう街に抱いているのではないか。そう仮定してみた。

 次に、加古川には誇れるものが無い。しかし、昔はあったというストーリ。

昔というのは、そう遠い過去ではなく、コロナを機になくなってしまった

花火大会の事。あれ、イベントに興味のない私でも足を運んだことのある

数少ない催し物だった。

 たった1日の数時間、夏の夜空に浮かぶ花火に10万人を超える人々が

集まり、同じ空を見つめる。河川敷は、まるで昼間の様に明るく灯され、

人々が笑顔で行きかっていた。

 私の記憶の中の花火大会は、そんな風景だ。

 この花火大会が中止になった詳しい経緯は知らないが、聞くところに

よると警備やトラブルの責任を市が負いきれないというものらしい。

確かに、大規模な交通規制に夜間での開催、事故や事件が起きる温床は

整っている。

 で、花火大会に関するアンケートを行ったところ、殆どの回答者が

また開催して欲しい

の1択だったそうだ。

 この市民の声、もちろん届いているかとは思う。

しかし、時代はもう後戻り出来ない。

 そこで、市民が求めているアイデンティティ、地元に愛する何か

を我々ジャパンビーフフェスティバルで作っていこう、というストーリーに

してみた。

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 採択発表は3月末。

 果報は寝て待て。

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