
上の写真を見て欲しい。
美しい緑色、自然な造形。
夏場であれば、木々の葉と区別かつかないだろう。
恐らく、こいつは繭のはずで、中に居るのはその幼虫のはずだ。
それにしても、自然は不思議。
これだけ見事な造形も、真冬にこの鮮やかな緑を持ってくる不思議。
夏場であれば、完全な擬態であり、見つける事は困難を極めるだろう。
ところが、こいつは紅葉も完全に終わった、茶色い山の中でポツンと
いる。
まるで、見つけてくれと言わんばかりに、だ。
表面の色は、構造色(玉虫のような)でもなさそうだし、なぜに
この色を選んだのだろうか。
さて、この蛾の名前は、調べて見ると
ウスタビガ(薄手火蛾)というらしい。
この、エメラルドグリーンの袋を、提灯に見立てたのが
和名の由来だそうだ。
うーん、提灯の形状は確かに見えなくもないが
私的には、初見で「ほおずき」「ウツボカズラ」
あたりを連想したのだが、貴方は何にみえるだろうか。
さて、本種について調べて見たところ、なんとこの繭が
民間療法で、かなり活用されているのだそうだ。
用途は地域によって少しずつ異なるが、どれもいわゆる
”風邪”に対する用途がそのほとんどである。
一部地域に、まるで絆創膏のような使い方をしていた
例もあり、その効果効能は留まる事を知らない状態だ。
更に、その機能に注目され生体材料としての研究も進められている
など、引くてあまたのウスタビ君。
次回、こいつに合う時は、思わず敬礼(`・ω・´)ゞしてしまうかもしれない。
古来より日本人は、自然から様々な形で恩恵を受け、時に畏怖し
この島国で生き永らえてきた。そういった、先人の知恵に触れながら
趣味の山歩き、里山歩きで私は休日を満喫させて頂いている。
