前夜の決意

2024年9月19日

 いよいよ明日が肉ケーキ制作当日。会場は準備が整い、後は本番を待つのみとなった。

肉を持ち込み、始まってからの方が困難だろうが。

 街中には、協力者の方々が貼って下さったフェスティバルのポスターが掲げられ、

各家庭にはチラシがいずれかの方法で届いている。

 加古川中、私たちがアクセスできる場所に情報は届いているはずだ。

「ここまで来た。」

 もう、引き返せない。

 とっくに引き返す起源は過ぎているが、引き返せないのだ。


 長い準備期間を経て、ついにこの日がやってくる。

ギネス記録への挑戦、和牛を使った特別メニュー、地域の力を結集した

フェスティバルが成功するかどうかは、明日の結果にかかっている。

会場に足を運んでくれる人たちが、笑顔で和牛を楽しみ、記録達成の瞬間に

立ち会ってくれることを祈りながら、最後の準備に取り掛かる。

明日からはしばらく寝れないだろうな。。。

 この時の予感は見事に的中する事となる。

 なにせ、私の本業は肉屋さん。そしてサラリーマンなのだ。

ケーキを作るのが本業では無い。

 当然、シルバーウイークのくそ忙しい中、その仕事をこなす必要がある。

日常業務を終わらせてからの肉ケーキ造りになる故、、、

激務を覚悟した前夜だった。

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