第3話 地域との連携

2024年8月某日

 今日は地元の飲食店オーナーの方と、フェスティバルでのメニューに関する

打ち合わせを行った。ジャパンビーフフェスティバルへ参加して下さる各店舗は、

加古川食肉センターの和牛を使った特別メニューを提供する予定だ。中にはこの

フェスティバルのために、オリジナルの料理を試作して持ち込む方もいる。今日、

私が訪れている飲食店さんもまた然り。

 肉フェス限定メニューだけではない。はるばる京都から、自社製造の和牛カレー

を持ち込み、各出店事業者さんの料理を載せて○○カレーとする企画や、同じく京都

から、本格緑茶を持ち込んで頂き和牛と日本の食材を組み合わせたペアリング企画

も進行中だ。

 特に京都から来て頂く事業者さんは、宇治田原という緑茶の産地の方で、お茶と言えば

宇治が有名だが実のところ産地では無い。宇治と言う名前で生産されたお茶の大部分は京都の

他産地で産出されたもので、ブランド管理で厳密に規定されているとはいえ、宇治産ではない。

全く生産されていない訳では無いのだが、産地という見地から実際に宇治を見て回ると

ああ、確かにお茶畑が少ないな、と言うのが判る。

 今回野宇治田原はその点、正真正銘100%宇治田原産の緑茶を持ち込み販売して頂く事と

なっている。私を含め実行委員が何度も足を運び、産地として魅力を感じまくった宇治田原。

今回のジャパンビーフフェスティバル、大きな目玉施策の1つだ。

 その他にも、大阪からは老舗の出汁問屋さんが参加する予定だったのだが、企画までで

本番には間に合わなかった。ただ、ものすごい美味さの調味料が出来ているので、これは

別の企画で販売したいと考えている。

 このように各地の名産品と和牛を合わせ、最高のペアリングを提供する予定を考えていた。

日本の食文化と和牛の融合に向けて、関係者たちの情熱が次第に一つにまとまっていくの

を感じる。このフェスティバルが加古川にとってどれほど大切か、そして自分たちがその

一部であるという誇りが伝わってくる。このイベントはただの「お祭り」ではない。

地元の力を結集して、世界に向けて発信するプロジェクトだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です