山が大好きな私。
山の楽しみ方は人それぞれ、
より早く
より軽く
より高く
より長く
色々なスタイルの山登りがある。
私のスタイルはと言うと、
デブでも登れる
めちゃ遅い
登山を嗜んでいる。
しかし、ただ単に遅いだけだと、
「あれ?あの人、だいぶ前に追い越して、頂上でお昼ご飯食べてから降りてきたのに、
まだ5合目なんだ。遅くね?」
などとデブ登山を軽蔑されてしまう。
そこで、遅い理由を付ける事とした。
より多く
天然の食材を
より詳しく
あたかも専門家の様に
よりじっくり
見極めて収穫しながら登るスタイルだ。
これには健脚諸君も、
「へー、そんな由来があるんですね!」
とか、
「これが食べれるなんて知りませんでした!」
という、まあ私の浅はかな考えは体格的に看破されているはずだが、
そういう反応が出来るテイが整う。
で、そうやって天然食材をせっせこ集め、
たまにインスタなどにアップすると、
「とても詳しいんですね!」
とか、
「食べてみたいです!」
という、有難いお言葉を頂く。
そこで私は、じっくりと時間をかけて収穫した、自慢の食材を
お持ちする。すると、あら見事、必ずと言っていいほど
調理されて私の収穫した食材が帰ってくる。それもプロの料理人が
調理したものが、だ。
私は、これを
わらしべ登山
と名付ける事とした(笑)
写真のケイクは、アーモンドバターの銘店、「マテンロウ」
さんへ栗をプレゼントした際にお返しで頂戴したケイク。
昨年も、天然のクルミを収穫した際にお裾分けした所、クッキーと
焼き菓子を頂いた。こういった縁は、本当に本当に有難い。
栗のケイクは、私がいつも狩猟している山でご馳走になった。
しっかりと焼いた小麦の旨さと、奇をてらわない素朴な味付け。
実に美味しかった。
ちなみに、天然の食材と言っても、それが必ずしも
美味しい
とは限らない。
天然でなければ存在しない様な食材、例えば松茸とか栽培が効かないような
ものは比較できないので論外だが、殆どの場合、栽培物の方が美味いと私は
思う。例えば、先ほどの栗は確かにとある山中で収穫したものだが、間違いなく
栽培品種の栗だ。誰かがその昔は収穫していたであろう、その栗は恐らく元来の
持ち主さんが他界され、受け継ぐ人が居なくなった事で忘れ去られていた、という
感じのはずだ。天然の栗は、栽培品種に比べ圧倒的にサイズが小さく、味も薄い。
また殻や鬼皮が向きにくく、非常に扱いずらい。
クルミの場合は、天然物の味はとても濃いが可食部分が驚くほど少ない。
また、殻の硬さが圧倒的でくるみ割りが無ければ割るのにとても骨を折る。
自然界ではリス以外のげっ歯類が利用しないのも頷ける。漫画の主人公や
パワー自慢の悪役が、クルミを手で割るシーンは剛力自慢で良くある描写だが、
恐らくあれは栽培ものだ。彼らは天然のクルミに挑戦した事はないのではないだろうか。
さて、本題のわらしべから少しずれてしまったが、
好きな事や夢中になれる事、趣味で喜んでもらえるのは
ほんまに有難い。今後も、わらしべ登山の更なる高みを目指して
山に登り続ける。。。
